今はまだ、2章をゆっくり読み進めてます。
ここでは、声から楽器へ。
そこにパルス音が重要な働きをするというお話です。
これは、ぜひとも心得ておきたい古代の秘法です。
パルスの秘法や、古代の音楽の重要な作法が書かれており、一気に読むことができず、何度も戻ったり。
これを自分のものにするため、読み終えた後でもくり返し読みに戻ってきそうです。
シャーマンが魔を祓い神仏諸霊を呼び寄せるために発するパルスとして、叩いて音を出す神聖な道具は、太鼓よりも叩き弓の方が先行していた。
叩き弓のパルスは、やがて太鼓がその代替品となっていく。
能の葵上では、巫女(イタコ=シャーマン)が叩く梓弓(あずさゆみ)の場面で、そのパルス音を小鼓が模倣するのは、こうした歴史の流に沿っている。
縄文太鼓という発想があるくらい、リズム楽器としの太鼓の歴史はかなり古いと思い込んでたけど、どうやら世界中のシャーマンの歴史からすると、楽器としてまず叩き弓が現れ、次に共鳴する箱を取り付けていく段階で、一方では太鼓という打楽器として進化し、もう一方では音階を奏でる弦楽器へ発展していったようです。
それではここで、小休止。
大倉流小鼓の大倉源次郎氏による、親子での葵上をご覧ください。
【親子小鼓稽古】その4 葵上〜あおいのうえ〜
▶https://youtu.be/GQWam3nfLEo