月音(つきのね)∞風音(カヂヌウトゥ)

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尾張のハグリだった柳津の聖徳太子寺と穴太部古天神

境川の北側にある茜部の長森縣神社から、境川を越えて南側、その昔は尾張葉栗だった柳津の地へ。そこで聖徳太子にまつわる伝承地を辿る。 光澤寺は、6世紀に聖徳太子が創建した太子寺。その鎮守として、境内に穴太部(あなほべ)神社を創建したと。つまり、穴…

境川=美濃尾張の茜部に長森の縣大明神を遷す

長森の縣の社を遷す。それがどうした、となるかもしれませんが。その場所は、木曽川の旧本流だった境川沿いにある茜部神社のすぐ西隣にある。 そこからすぐ北に式内社比奈守神社があるが、その論社は遠く離れた長森の手力雄神社。同じ神社が二つあるはずはな…

タイトゥンアップの原曲/酒飲め坂本、改め、坂本ソッコーでやれ!

こちらは、Archie Bell & The Drells の Tighten Up 原曲(1968年)です! タイトン・アップ アーチーベル & ザ・ドレルズhttps://youtu.be/TedcoUJ2d3M www.youtube.com つづけてカバーをよくお聴きください。ちなみにここんとこ… タイトゥンナァッ高橋♪酒…

そんなわけで春分ですね

地球は太陽のまわりを1年かけて公転。公転軌道している円の長さは9億4000万kmです。では、ググるのでなく、ここで苦手な計算をちゃんとしておきましょう。940,000,000 ÷ 365 = 2,575,342.4657534247つまり1日に260万km進み、これを24で割って時速にすると、2…

陰陽和合の大調和 みとのまぐわひ

みとのまぐわひ今やタブー視される性交ですが、日本書紀と古事記にはこの言葉がちゃんと書いてございます。おおらかだったこの国では、イザナミイザナギの二神がどのように行ったのか、それも具体的に記されているのです。まぐわい、と、みと、の二つの言葉…

甲野善紀と山元加津子の出逢いとわたしという宇宙の大いなる気づき

朝日遺跡パレススタイル土器のつづきがあります。日曜はわたしにとって二大巨匠の講演会という二本立て。たまたま同日に、しかも車で10分しか離れてない距離で、片方の終了時間と次の開始時間の差が30分という、これはどちらも参加しなさいという流れだった…

考古天文学の4次元から見たパレススタイル土器

土曜は両親の介護関係で一日動き、日曜の昨日は一人単独で遊び回る。西の吉野ヶ里遺跡に匹敵する同時代の弥生遺跡が近所にある。清洲の朝日遺跡だ。そこで発掘されたパレススタイル土器の一つに新たな説が浮上し、博物館でなく市民センターで大々的に発表さ…

ゴジラマイナスツーがある予感

ランキング参加中映画 遅ればせながら、カミさんリクエストに便乗し、こちらをレイトショーで観てまいりやした。 名作ばかりで、たまには息抜き。話題の邦画、しかも実写、海外で評判、期待は禁物ながらこの目で確かめたいのと、好奇心で。みましたよみまし…

ひとつの映画という時の流れにシンクロする神秘体験

ランキング参加中映画 この日のために、今日は何も予定を入れず、一日二人で過ごしました。二人で旅した神島にて何かを暗示するかのような神秘体験があり、その翌年に金神社にて結婚し、新婚旅行は久高島へ。以来、28年の歳月という記念日に。わたしたちの思…

わけわからん=ストップメイキングセンスな映画をIMAXで観る衝撃

ランキング参加中映画 やっぱりいいね。音楽が人生そのものだった10代でリアル体験してる映画、ストップメイキングセンスを4Kレストアで観てきました。しかも、IMAXでやってるイオンシネマ各務原で。 普段行かない映画館だけど、地元の近場でもやるようにな…

ミツバチのように光り輝く子供たちの魂とは

ランキング参加中映画 ビクトルエリセ監督。わたしが10代で出会って、最も敬愛する映画監督の一人。その衝撃は、この映画、ミツバチのささやきの国内上映をリアルタイムで観た瞬間からだった。 それ以来、何度観たであろう。テレビで、ビデオで、レーザーデ…

#タルコフスキー の #ノスタルジア を4K修復版で観てきました

ランキング参加中映画 やっとこれで2回目。前回は3年前のシネマテークだったけど、その後ミニシアターとしてお役目を終え現在、新たにナゴヤキネマ・ノイとして再建中。 大好きな映画に、惑星ソラリスがある。映画館でもビデオでもDVDでもBlu-rayでも、そり…

七所神社の笠寺猩々と熱田神楽

祭り好きなわたしの民俗芸能の中でひときわ異彩を放つ猩々ではあるが、昨年の国際芸術祭あいちトリエンナーレにて、わたしのアーティスト魂と祭人魂の交わるところをピンポイントで押さえた企画、猩々コレクティブに参加することで一気に密度が高まった。そ…

古戸八幡神社大祭でミツハノメの御開帳

先週の日曜は、奥三河の古戸八幡神社にて秋の大祭(八幡神社大祭)がありました。 この集落の年中行事を2019年から4年かかって、これでほぼすべて見ることができました。この祭りは地域住民が一番多くが集まるためか、コロナでの中止が一番厳しく、やっと解…

松巨嶋の海に堕ちた隕石と星信仰と七の聖数と赤い猩々

星宮社の祭神は、大和朝廷に最後まで抵抗した天香々背男こと天津甕星神。それなのに、同じ関東で朝廷に反旗を翻した平将門の乱で、天皇の命で将門鎮圧のため熱田神宮の七柱(熱田大宮、八剣宮、日割宮、高倉宮、大福田宮、氷上宮、源田夫宮)を神輿に乗せ、…

大高の猩々@氷上姉子神社例祭

古代の伊勢湾の年魚市潟(あゆちがた)で、熱田の岬から松巨嶋を経由し、船で往き来していた火上山。山頂の元宮は、氷上姉子(ひかみあねご)こと宮簀姫(みやすひめ)の館跡。火高(ほだか)火上(ひかみ)が、後の世に大高氷上となる。 10月1日は、大高の猩々の氷上…

2022 天道祭の鬼祭り@入鹿村の天頭社(天道宮神明社)

これは昨秋の、犬山の天道祭、鬼祭り。今年は、大高の猩々と重なったため行けませんでしたが、入鹿村が水の底に沈む前から伝わる非常に興味深い祭りです。今回初めて、年魚市潟(あゆちがた)の猩々を見てはっきりしましたが、この鬼と猩々は、まるっきり要素…

秋分の笠置山と聖なるツルギの田原神社

樹木の幹を纏う樹皮が剥がれたかのような。カブトガニとか殻を持った甲殻類のような。どこか宇宙的な、不思議でパワフルな巨石。これも、山頂の巨大岩盤に鎮座する田原神社の数ある巨石群のひとつ。 何度も取り上げてるけど、田原神社といえば本殿を守る、こ…

月遅れのお盆と重なる8月15日は終戦記念日改め休戦記念日に!

めんどくさいやつですが、わたしはこの終戦記念日というのがピンと来ず、たった一日で思うようなことではなく、戦後ずっと毎日思えばいいことだと。アースデイとか、母の日だって、毎日でいいのと同じで。で、この終戦という言葉。為政者にとってとても都合…

小田井の星神社はやはりカガセオの三つ星だった

名古屋市西区上小田井にある星神社で、本日、七夕祭がありました。毎年8月7日に行われるのは、月遅れの旧七夕だからです。そして、庄内川を挟んだ対岸の多奈波太神社とセットとなる、尾張独自の七夕伝説が語り継がれてます。 不思議なのは、由緒に、主祭神は…

電磁波対策済みのスマートメーターに交換した日

ワクチンは任意だったのに、強制かのように8割もの国民が打ちましたが、わたしは当然の権利として拒否しました。マイナカードもスマートメーターも任意ならまだしも、強制した時点で人権侵害。便利かどうかなんてレベルでなく、国の監視ツールなだけだから。…

こどもたちと共に

こどもか子どもか子供か。わたしはいつもこの漢字を書くとき普通に子供と書きますが、いつからか供の字はお供え物とかお供(とも)させるという差別的な意味は良くないので子どもにしようとなり、未だに子供を使うとクレームする人がいるようですが、そんなこ…

諸行無常の現世に生きるわたしたちもまた空っぽのセミの脱け殻である

セミの脱け殻を、空蝉(うつせみ)とも呼ぶ。虚蝉とも書き、晩夏の季語になってます。生まれて初めて地上に出て、太陽の光を浴びたセミの蛹は、そこで生と死を超えた完全変態のメタモルフォーゼをし、まったく違う世界を生きるために翅を持ち、空をも飛べる身…

20230722 原一男監督特集初日の水俣曼荼羅@シネマテーク

ランキング参加中映画 水俣曼荼羅。ドキュメンタリー映画である。それも、原一男監督の。そんじょそこらの映画なはずはない、小津安二郎に匹敵する本物の作品である。 しかしだ。ものには限度ってもんがある。6時間耐久レースの、普通の映画3本分という超大…

尾張の赤丸神事は赤ん坊の頭の穴=大泉門に筆で赤丸する虫封じの禁厭(まじない)

大祓や茅輪神事(わくぐり)とともに行われる、この赤丸神事(あかまるしんじ)という言葉をきいたことがない方も多いと思いますが、この尾張一帯に残る独特な風習です。 “新生児~6才位までの小児に、疳(かん)の虫・虫気(夜泣き・腹痛・不眠・かんしゃく・病…

もうすぐ尾張津島の天王祭ですがここで牛頭天王とスサノオを再考してみる

夏の土用入りで、尾張津島の天王祭が近づくとワクワクしてくる。尾張のスサノオ、ここにあり。 しかし、祭りは牛頭天王の祇園信仰というパラレルワールド。先日、ついつい「祇園も津島も牛頭天王 スサノオとは関係なし」とあっさり書きましたが、 祇園も津島…

この世界観がわしも大好きなんや #君たちはどう生きるか

ランキング参加中映画 告知なし。予告編もパンフもなし。あるのは入口のポスターのみ。で、行ってきました。でも、いつも予備知識なしで映画観るようにしてるので、いつもと変わらず。ご安心ください。ここでは一切、感想を述べません。 とにかく、予想以上…

“ハ”と“ナ”のときに花を以って祭る死生観

人が死ねば哀しみ、生まれれば喜ぶ。しかし、赤子は泣きながらこの世に産み落とされ、あの世へいく死に顔は優しく微笑んでいるものです。 死に対する意識は、国や時代を超えて普遍的なものだけど、その受け止め方には様々な変化がある。かの大陸では命が有限…

20230528 白山大神の神送り祭@洲原神社

洲原神社の神送り祭にて、午前中に斎田での御田植神事につづき、午後から行われた神送り神事で斎主により奏上された祝詞がとても印象的でした。 白山信仰美濃馬場の前宮として、白山が深い雪に閉ざされる冬に白山大神をお迎えする、洲原神社の垢離取祭と神迎…

五段神楽の白山中居神社春季例大祭

新緑が眩しい、石徹白の春。 いつ来ても懐かしい場所。 今年に入って初めての白山中居神社へ。 今日(5月21日)は、春季例大祭の五段神楽がありました。 秋季例大祭のゲド投げ神事は見ることができましたが、春の例祭には来たことがなく、この風変わりな名称の…