この本 #音と声の呪力 をご紹介するにあたって、その著者が誰であるかは知ってようが知ろまいが、カミさまも宇宙も名無しなので、その真意をお伝えする本の著者も名無しでかまわないわけですが。
この本が音と声をテーマにしたわけは、著者の今 雅人(こん まさと)さんが音楽家だからです。
本を書かれた背景に、そうした方が関わったという情報は必要かと思われ、まず最初に記しておきます。
巻末のプロフィールに書かれているとおり、青森県生まれの今さんは、音楽文化の中に眠る古代の精神と哲学史の研究をされ、作曲家であり、青森県音楽資料保存協会を設立して青森県の音楽文化を継承する活動を続けておられます。
ではこれから、本の内容を少しずつご紹介していこうと思います。
まず、本の構成は1章から4章に分かれています。
1章/「音楽」はそもそも呪術として誕生した/太陽の霊力を呼び込む「ドレミの呪文」と440ヘルツの謎
本のタイトルずばり、いきなり呪力について入っていきます。
ドレミの呪文とは、まだわたしも詳しく理解してません。
これはエビデンスのないオカルトではなく、古代人が見つけた音の霊力。
ラが440ヘルツである霊的な太陽の音と関係してくるであろうことはわかるが、さすが今さん。
古代の音の旅にご一緒させていただくとこにしよう。
ドレミファソラシは、1000年前に太陽の霊力を呼び込む呪文として生まれ、400年前にその効力を封印させられてしまい、そのまま世界中で唱えられつづけているという。
これでは罠にはまったまま、呪文の効力が破壊されてしまう。
これは困ったことです。
なんとしても、本来のドレミの呪文を蘇らせましょう。
そこには、宗教以前の原始太陽信仰が関わってきます。
冬至についてはアイルランドのニューグレンジが、夏至については那智の火祭りが例として取り上げられています。
つづく。