月音(つきのね)∞風音(カヂヌウトゥ)

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#音と声の呪力 連続レビュー⑧

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これは単なる読書感想文ではなく、レビューとしました。
レビューとはあるものに対する批評や評論という意味合いで使われがちですが、本来は改めて調査したり検証することでもある。
その上で、本書を手にする人かもしれない人、必要な人に届けば幸いです。

 

今までは、読んでは調べ、気になるところで膨らませながら、MacBook片手に書いたり、中断、脱線がつづきました。
レビュー企画で、まずはざっと読んで、早くみなさんにご紹介した気持ちでいっぱいでしたが、それどころじゃなくなったんです。
1章ではドレミの呪文について、まったく知らなかった基礎知識を学ぶ。
2章ではパルスの秘密から、打楽器の琴の音や、メリスマの声をきいてみたくなり。
3章もこのペースで読むのは、話が深まるほど時間もかかると踏んで、先日に一晩で3章を一気読みしました。
気になるところは多々あったけど、気にせず読み進める。
久しぶりに気持ちよかった。
これからそれらを振り返って、拾い忘れてこぼれる所があろうと直感的にピックアップし直す作業を進めていきたいと思います。

 

3章/霊魂を宇宙とつなぐ「神聖な音」の正体/三味線や尺八、鐘、鈴に秘められた「高次倍音」とは

 

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神秘体験で突然起きる、恍惚感。
この地球、この身体という、限られた時間と空間に閉じ込められた霊魂(たましい)が、コチラ側から飛び出しアチラ側へ行く瞬間。
この神聖な霊的エクスタシーは、肉体的エクスタシーの快楽とは対極にある。
もともと霊の文字は「孁」で、雨の下に口が三つに女。
この文字が言いあらわす、直霊(ちょくれい)、魂(こん)、魄(はく)の三要素。
この不可視の三要素を、本書では霊魂(たましい)という表現で統一。
この霊的エクスタシーを神秘体験から得るのはなかなか至難の業。
それを意図的に、しかも簡単に与えることができる手段として、ずっとテーマとなっている「音」が一番手っ取り早いということになる。
音楽が与える喜びとは、霊的エクスタシーということなのだ。
小さな箱にとどまっていた霊魂を外側に出す=エクスタシス(ギリシャ語)の機能を持っている。
前章までは、その前提として「パルス」の秘密が紐解かれていきましたが、3章では「倍音」が霊魂を開放させるという、「音と声の呪力」の中級編へ進んでいきます。

 

 

 

 

 

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