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九鬼家の家紋からアインシュタインにみる「1のまわりの8=1のまわりの4」 〜フラーと縄文数理システム

musublog(2012年09月12日19:04)
http://www.musublog.jp/blog/fuhgetsu/?entry_id=14462(2020年4月14日にブログ閉鎖)

 

 

 

以前、mixiで書いていた日記をこちらに移行しました。
http://www.musublog.jp/blog/fuhgetsu/?entry_id=14457
https://fuhgetsu.hatenablog.com/entry/2008/03/01/192600


もう4年も前のものですので、まだ勘違いしてたり試行錯誤しながらまとめたものですが、伝えたい部分は今も変わらず、加筆修正しながらもう一度この時代に出してみようと思います。


当時のわたしは答志島を訪れ、次のようなインスピレーションを得ました。
例えば節分の「鬼」。
そして九鬼と八幡から、古代の聖数「九」と「八」。

まずは、九つの鬼の由来から…


九鬼は与えられた呼び名として「くき」と読まされている。
熊野発祥の九鬼氏は、本来は「鬼」の文字でなく、上にある「ノ」の点がない。

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ツノがないから鬼ではなく神とされ「くかみ」と読んでいました。
熊野本宮大社の神官の子孫で、紀伊の名族として知られ、戦国時代の九鬼水軍など地元では英雄的存在。
鬼が古来は神に通じていたひとつの例です。


 つまり「九鬼=九つの神」


あの大本とも関係していたという九鬼家。
その九鬼家の家紋は次のような「九曜紋」を使っていたのです。

 

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      中央の星を八星が囲む九曜紋

 

 
陰陽道には「九曜」もあれば「九星」もあり。
よくわからないけど、この二つは関係してそうでまったく別物のようです。
その九星は「八卦」から来ている。

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海女が身につける魔除け「セーマンドーマン」も陰陽道からきている。
セーマンは「五芒星」ですが、ドーマンは縦4本横3本の「九字」を切ります。

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これらは古代人が理解していた宇宙エネルギーの原理を、後付でいろいろ解釈されていっただけで、もともとは同じだったんじゃないかと思います。
陰陽道につながるセーマンドーマンも、九鬼家の九曜紋も、古代シュメールとつながっているとか...

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             十六花弁菊花紋




宇宙が採用しているのと同じ数理システムを理解していたのがバックミンスター・フラー氏です。
フラー哲学は縄文の精神世界を解く手がかりとなるのです。
縄文の哲学ともつながって、今でも日本の伝統文化の中にわずかに残されていることがわかってきます。
そのことをマイミクの事務局長さんから長いことかかって教わり、伝統芸能の見方も少しずつ変わってきました。

私も一時期、いろんな場面でフラーに行き着きました。
宇宙船地球号
直感で大好きなドームハウス。
ダイマクションカーにダイマクション地図。
子供の玩具にもしていたテンセグリティー...


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その難解とされるフラーの考え方は数多くの本となっています。
私も今までは写真や図や模型を見たりするくらいで、つっこんでその考え方を読む気にはなれませんでした。

でも、実は難解にしてるのが現代の数理システムの方だったのです。
フラーの考えは目に見えるようにモデル化できる点で、だれもが理解できる明快さがあります。
まだまだ私ではうまく説明しきれませんが、以下、事務局長さんから抜粋してまとめてみると…


 宇宙の最小構造単位は「正四面体」に由来するというもの。
 正四面体の思考体系は、宇宙原理ともいわれる「内」と「外」という対立した概念。
 内に収束する力「陰」と外に発散する力「陽」のバランス。
 この正四面体には「4つの次元」が存在し、そこに陰陽の方向性を加えると「8つの方向性」が存在します。
 この8つの方向性に中心核を加えると、「9つの聖なるポイント」が生まれます。


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 古代文明において最も基本となるのが「3」に基づいた象徴。
 さらに頻出するのが、「1のまわりの4」という象徴。
 そして、重要なのが「1のまわりの12」という象徴。
 上記の象徴は、すべて「正四面体」から派生するものだ、ということです。

 例えば「1のまわりの4」という象徴は、密教曼荼羅図に見られます。


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 東アジアでは、宇宙の根源(太極)から、陰陽の2極性が生じ、「1(中心核)」のまわりの「4次元性」という象徴性から「陰陽五行」、そして、4次元性から派生する8つの陰陽力を「八卦」として、より抽象的にとらえました。





1938年、フラーが43才のとき、初めての本を出版します。
アインシュタインのことを本人の承諾の上書いたのですが、その題名が『月への九つの鎖』といって、とても象徴的なんです。

月が地球と目に見えない九つの鎖でつながっている。
つまり引っ張る力と圧縮する力によって均衡を保たれる構造。
テンセグリティーの糸でつながっている…



そのアインシュタインはご存知のように日本と深い縁があります。
原爆開発のきっかけを作ったのもアインシュタイン自身。
しかし、マンハッタン計画にも関係なく、原爆が完成した時にも日本に投下することに反対しました。
そして1922年に日本を訪問し、その直感力で日本の文化の本質をとらえ、次のような「メッセージ」を送りました。

 世界の未来は 進歩するだけ進歩し

 最後に戦いに疲れるときが来ます

 そのとき人類は世界を真の平和へと導いてくれる者を探し出さなければなりません

 世界の文明は日本へ戻らなければなりません

 私たちは神に感謝します

 私たちに日本という尊い国を作っておいてくれたことを






ところで、アインシュタインの宗教観は古代日本のそれととても近いともいわれています。
ホツマツタヱの太占(ふとまに)図は、実は「原子の法則性」を表しているとも。

中心の「う」が原子核、上下の電子は「あ」が水素で「わ」がヘリウムを表す。

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彼もまた宇宙原理に気づき、それを平和のために利用しようとしていたのです。

古代の縄文と同じように…

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つづく...

暦と方位を紐解きながら太陽信仰に関する伝統行事にみる「1のまわりの12」 〜フラーと縄文数理システム
http://www.musublog.jp/blog/fuhgetsu/?entry_id=14464
https://fuhgetsu.hatenablog.com/entry/2012/09/12/191800_1918

 

 

 

 

 

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