月音(つきのね)∞風音(カヂヌウトゥ)

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七所神社の笠寺猩々と熱田神楽

祭り好きなわたしの民俗芸能の中でひときわ異彩を放つ猩々ではあるが、昨年の国際芸術祭あいちトリエンナーレにて、わたしのアーティスト魂と祭人魂の交わるところをピンポイントで押さえた企画、猩々コレクティブに参加することで一気に密度が高まった。
そこで笠寺猩々保存会の会長さんと出会うことができた。
そのとき、来年こそは祭りをやるのでぜひ来てほしいと。
そうこうしてるうち、今年の春に地元の石刀祭りでその会長さんと偶然にも再会。
向こうが来たからには、秋の笠寺猩々にはぜひともとなっていた。
それが、先週の日曜の午後からだった。
大切な祭りのご縁でつながる奥三河の古戸で、その日の朝からはじまる八幡神社大祭へ行き、昼前に終わって、その足で笠寺の七所神社へ向かう。
午前中は晴れていたのが、名古屋に着く頃には雨。
案の定、境内にはだれもいない。
早く着いて、これからかもと思いつつも嫌な予感が。
社務所で尋ねると、雨天中止だと知らされる。
わかるよ、わかる。
祭りってのはそういうもん。
向こうを出る前に確認すりゃあよかった、なんて思ってない。
春分夏至のスポット光だって、雨なら中止だもの。
太陽と地球が生み出す、その祭りの波動が出ている巨石群に居ることが重要。
それと同じだ。
わたしはこの地のカミさまと祭りの波動を響き合わせたいからここへ来たのだ。

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きっと、会長さんもこの事態にさぞかしがっかりしつつも、どこか町内で祭りをしているはずだと思い、土地勘のない周辺を探し歩くと、ちょうど囃子車をバラしてるところに遭遇し、無事合流することができた。
そして、中に入ってみんなで祭り囃子の神楽がはじまったのだ。
わたしもその渦中に居合わせるとは。
すごいすごい、この音の熱量。
普通なら祭り道中で移動しながらきくもんだけど、間近で笛や太鼓のこと、演奏のこと、熱田神楽についてまで、いろいろ知らない世界の話をたくさんきけた。
そして、ここに集う祭人たちの絆とか、神楽に対する思いとかこだわりとか。
会長さんの人柄のよさとか。
本当の祭人たちが集う素晴らしい現場。
これも、中止だったからこその展開であり、別の意味での素晴らしい祭りに立ち会うことができた。

能管と間尺笛と神楽笛
https://x.com/fuhgetsu/status/1711032644421800302

2023 七所神社例大祭熱田神楽笠寺保存会/笠寺猩々保存会
https://x.com/fuhgetsu/status/1711784754692153386


www.youtube.com

 

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まず、初めての体験として、下見がてら一週間前に大高の猩々を氷上姉子神社で見て、祭りの流れを知ることができた。
猩々がメインと思いきや、花車の傘鉾や松がメインとわかったつもりが、この日は神楽が重要だと思い知らされた。
笠寺が熱田神楽の発祥地であり、本場であることがとてもよくわかった。
その上で、猩々の果たす役割は、それはそれで重要であるということも。
この日は雨でも、おそらくこの七所神社に宮入した後、御旅所である丹八山へ渡行するときいていたので、解散したあと一人、その道を歩いてみた。
そして、目には見えない猩々と頭の中でぐるぐる巡る神楽の旋律を感じながら。

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それから、一週間前の大高の氷上姉子神社と同じ日、隣の本星崎の星宮社が本地祭りだったことをきいたので、祭り上げた土地のパワーを感じに、そのまま南野隕石と星信仰の巡礼へ。
丹八山から、南下して喚続神社、石神社を経由して、星宮社と上下知我麻神社へ。
こうして、わたしにとっての今年の猩々巡りを締めくくることができた気がします。

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