月音(つきのね)∞風音(カヂヌウトゥ)

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こどもたちと共に

こども子ども子供か。
わたしはいつもこの漢字を書くとき普通に子供と書きますが、いつからか供の字はお供え物とかお供(とも)させるという差別的な意味は良くないので子どもにしようとなり、未だに子供を使うとクレームする人がいるようですが、そんなことどうでもいいのにと思っちゃいます。

実は「こども」を漢字表記するようにったのは江戸時代からで、子共子等、子供、児供、などと書かれ、決まりはなく、漢字は宛字にすぎないため、供とすることに差別的な意味は無かったようです。
また、共(とも)は二人ともや者どもと同じ複数形で子+どもであるという説もあるが、こどもという言葉が先にあり、漢字は後付けの宛字と考えられる。

核家族化した現代では、子供は両親の所有物と成り果て、その発想から大人のお供とかお供え物と直結されてしまいがちですが。
漢字の意味合いとしては、やはり子共と書いた方がいいかもしれない。
ちょっと昔まであった大家族では兄弟姉妹や祖父母が子育てしたり、もっと古くからある村落共同体ではみんなで育てていたから、子と共にあるという意味で、子共(こども)とするのが一番近い意味の漢字だったのではないかと思う。

 

野馬(かげろふ)に
子共(こども)あそばす
狐(きつね)哉(かな)

野沢凡兆