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尾張の赤丸神事は赤ん坊の頭の穴=大泉門に筆で赤丸する虫封じの禁厭(まじない)

大祓や茅輪神事(わくぐり)とともに行われる、この赤丸神事(あかまるしんじ)という言葉をきいたことがない方も多いと思いますが、この尾張一帯に残る独特な風習です。
 


“新生児~6才位までの小児に、疳(かん)の虫・虫気(夜泣き・腹痛・不眠・かんしゃく・病弱)が起こらぬよう祈祷する神事です。疳の虫が入るといわれる頭の柔らかい部分(大泉門)に「朱」をつけていただき鈴のお祓いを受け「疳の虫封じ・魔除け・心身健康成長」を祈る神事です。”

城山八幡宮 赤丸神事 赤ちゃん・幼児の虫封じ
http://www.shiroyama.or.jp/chinowa/akamaru/akamaru.htm

ちなみに、この赤丸神事のことを、高牟神社では禁厭神事(あかまるしんじ)と書き記します。
禁厭(きんえん)とは、呪いで疫病や災害を防ぐことであり、古くから日本在来の呪術です。
 

 

大泉門は、胎児が参道を通るために頭蓋骨の構造として開いた穴ですが、ほとんどは2歳くらいまでに閉じてしまいます。
そこに筆で赤丸⭕️を書くことで、虫封じの禁厭(まじない)をするわけです。


胎内で宇宙とつながっていた胎児は、出生した後もしばらくは大泉門を開いてつながっています。
三つ子の魂百までで、赤ん坊が三歳になると大泉門を閉じ、七五三でその後もしばらく、七歳までは神の子と云われる所以です。


また、こうした風習はインドのビンディそっくり。
同じルーツだと思われますが。
大泉門は頭頂部に近い、額の上の方。
ビンディは眉間なので、額の下の方。


古代から第三の目として認識されていた、第7チャクラと呼ばれる場所。
松果体は、この大泉門の真下の表層にあります。