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ニホンミツバチの謎の大量死について【農薬編】

自然界は人間の介入によって様々な被害を受け、個々の命だけでなく種の存続まで脅かされても、何の文句もいわずにただひたすら生きる選択をしてくれている。
知ってしまった以上、放置できるはずもない。
昨年からはじめたニホンミツバチの観察で、自然巣でも大量死が起こり、これが噂に聞くアカリンダニかと、家畜衛生所に持ち込んだ。
結果は、陰性。
他の原因として農薬などが疑われたが、そうした検査はやっていないということで保留となっていました。

 

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そして今年の農薬散布の日が近づいたとき、念のため自然巣の近くはできるだけ気をつけてもらうようにと事前にお願いしておいた。
まだ農薬が原因かはわからないので、その変化に気をつけて見ていると、やはりその翌日からもがき苦しんでるハチや死体が散見されました。
昨年に比べその数はあきらかに減りましたが、昨年の大量死の日付を再確認すると、やはり農薬散布の後だった。
原因が特定できれば、ミツバチのことだけでなく必ず人間にも影響するのだから、慣例化した農薬散布そのものをやめてもらうように改めてお願いしようと思った。

 

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これを検査する術はないものか。
もし調べるには、大学などの研究機関に持ち込んで有料検査になるとはきいていたが、連休でなかなか連絡できなかった家畜衛生所に電話して、何かよい方法がないか相談したら、県の農水事務所の農政課なら残留農薬の検査をしてくれるかもしれないとのことで電話してみた。
結果、検査はしていないと。
自分で調べれば、検査機関はたくさんありますとのこと。
あぁそうですか。
農薬は安全とうたってるから、そうなるよね。
一応、報告だけはしてくれるとのことで、市民の声として苦言を呈しておきました。

それで調べてみたら、なるほどあるにはあるけど、検査料が高額な上に検体が200g以上でないと受け付けてくれないなど、ハードルが高すぎて泣き寝入り。
こうやって、たくさんの養蜂家や個人が泣き寝入りするか、最初っからあきらめて検査しようという考えすら持たずに今まで来たのが日本の現状ではないか。
海外では市民団体が調べて国が動く、というにが当たり前の流れで規制されているのに、日本が世界一のネオニコチノイド消費国に成りはてている。

 

以下、防備録を兼ねて今回調べたことなど参考リンクとしてあげておきます。

 

昨年のアカリンダニ疑惑
2021年4月27日
https://twitter.com/fuhgetsu/status/1387036513280557061
2021年4月28日
https://twitter.com/fuhgetsu/status/1387390591328309259

今年の農薬疑惑
2022年4月25日
https://twitter.com/fuhgetsu/status/1518604480778235904
2022年5月2日
https://twitter.com/fuhgetsu/status/1521101777919447041

 

一社)農民連食品分析センター:大量死したミツバチの農薬暴露調査とはちみつ中の残留農薬調査2020
https://earlybirds.ddo.jp/bunseki/report/agr/neonico/honeybee_ko/index.html
一般社団法人 農民連食品分析センター
https://earlybirds.ddo.jp/bunseki/
一社)農民連食品分析センター:尿中のネオニコチノイド系農薬検査について
https://earlybirds.ddo.jp/bunseki/analysis/urine/index.html

はちみつや大量死したミツバチの残留農薬検査に対応しています。ネオニコチノイド系農薬などのほか、ご依頼時に別途、ご指定ただければグリホサートの検査も可能です。ハチミツのネオニコチノイド系農薬残留検査は26,400円…

一社)農民連食品分析センター:はちみつの残留農薬検査について
https://earlybirds.ddo.jp/bunseki/news/honeybee_pesticide/index.html


9物質のネオニコチノイド系農薬を一斉分析できるのは現在弊社だけです。ネオニコチノイド系農薬について疑問・質問等ありましたら、お気軽にお問い合わせください。ネオニコチノイド系農薬 (全9項目)は33,000円で検体必要量は200g以上…

ネオニコチノイド系農薬検査なら食環研。検査相談無料。
https://www.shokukanken.com/item/1079


TohyamaC 活動場所:茨城県(投稿日:2019 8/26)/ネオニコチノイドの分析についてのご相談です。ネオニコチノイドのミツバチへの影響について調べることは、適切な試料を提供してくださるのであれば、分析したいと思います。ネオニコは、極めて専門的な分析装置が必要です。通常の依頼分析では、分析は不可能と思います。まずは、予備試験として、ネオニコが原因で死亡したと思われる蜂と元気な蜂を、提供していただくことが必要です。花粉も調べることは重要えす。分析は、僕の共同研究者の北海道大学獣医学部毒性学研究室の先生方が協力してくださるとのことです。なお、試料提供をしていただければ、分析に関わる費用は不要です…

日本ミツバチの水田農薬クロチアニジンの影響について - ミツバチQ&A
https://38qa.net/68695


世界各地でミツバチの大量失踪事例、いわゆる蜂群崩壊症候群が多発したため、ネオニコチノイド系殺虫剤が一因ではないかと仮説が立てられている。ヨーロッパでは予防原則に則り、規制が強化されている。欧州連合(EU)では2018年に、登録ネオニコチノイド主要5種の内3種を使用禁止し、フランスは主要5種全てを禁止した。/残留農薬検査の必要量:300g以上…

残留農薬検査-ネオニコチノイド系|マシス
https://www.masis.jp/1_analyte/3-Neonicotinoide.html


日本はまるで「ガラパゴス化」している状況でした。ネオニコチノイド系農薬(浸透性農薬の一種)の特異的危険性は無視されて、毎年さまざまな種類のネオニコチノイド系農薬が商品化され、県が推奨する農家への1年の病害虫対策防除歴には、いくつも記述されていました。県の関係者は、「指導しているだけで、何の強制力もない」とうそぶくことがありましたが…

特集 ミツバチと、生態系と農業を守るために~日本でも求められるネオニコチノイド系農薬の使用規制~2005年から起き始めたミツバチの大量死とその後 | 一般財団法人 地球人間環境フォーラム
https://www.gef.or.jp/globalnet201707/globalnet201707-3/