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イワナガヒメのドンコツ岩と浜見岩

各務原の那加にあるわたしの産土神手力雄神社

ここ最近の忙しさで、ゆっくり挨拶がてら、心を落ち着かせるために訪れました。

 

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そのとき、もうひとつ行っておきたい場所を思い出して、歩きはじめた。

手力雄神社は古墳の場所にあり、裏山の山頂に磐境がある。

その山伝いの西端に、イワナガヒメの村神神社がある。

 

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わかり辛い場所で、知らないと来れないような住宅地に囲まれた端っこに。

だけど、瞑想するにも何かゆっくり考え事をするにももってこいの静かな空間で、大好きな場所のひとつです。

社殿の佇まいや、大切にされたからこそ残ったと思える感覚や、石に食い込んでそびえ立つ巨木や、注連縄が張ってある磐境群。

入口の石柱には、村神神社とある。

鳥居の扁額には、村上神社とある。

 

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奥飛騨温泉郷の村上神社は、村上天皇に由来するが、ここは云われや由緒に乏しいため、なぜ村神なのかもよくわからない。

なぜ祭神が石長比女神であるのかも。

 

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言い伝えでは、ここがかつての陸地で、眼下には広大な海が広がっていたと。

尾張古図の古伊勢湾のことを、今に伝える貴重な場所。

連なった磐境群の真ん中辺りに祀られた山神は、かつてはドンコツ岩とか鯰岩と呼ばれ、形が川魚のドンコやナマズに似ていると。

その右に、秋葉神社が。

 

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その左に、かつては浜見岩とか沖見岩と呼ばれた磐境がある。

この岩の上から沖浜の絶景が一望できたから名付けられたと。

今は、境川と岩地川の合流する水の流れが見える。

この露出した岩盤の連なりのような磐境群が、イワナガヒメなんだろうな。