鎮魂の漢字表記をたまふりと読ませ、たましずめとは読まない。
でも、わたしは気にせず直感で両者とも同じ意味に通じると感じていました。
参考サイト:
中世芸能の発生 261 たまふり たましづめ 鎮魂 : 森へ行く
https://moriheiku.exblog.jp/12611668/
たまを鎮めるのは、極陰や極寒の厳しさや魔ものや鬼といった邪気の観念で、たまを振るのは、冬至前夜に弱まった太陽と大地という目に見える世界と反対に、目に見えない大地の下では夏至のエネルギーが宿り、実はマグマのように煮えたぎっている、その胎動というべき振動。
同じ事が人間の身体の中で起こり、魂が振る、魂が殖える、魂が震える。
春に芽吹くエネルギーが、ふるべゆらゆらと始動するのが、冬至の瞬間なのだと思います。
その感覚を、アメノウズメ舞だったり、大地を踏みならすヘンバイだったり、揺さぶって、神人一体となって鎮めるものは鎮めつつ、振る震える殖えるというのが、精神的霊的な冬至なのではないかと思います。
またそれも、冬至だからこそなのかもしれません。
神輿や山車は、辻で回転しますが、左に回れば、右に回り返す。
神楽や巫女舞でも、回ったら回り返す。
トホカミヱヒタメの左回転
アイフヘモヲスシの右回転
左回転は、陽・エネルギーの拡散・邪気を抜くなど
右回転は、陰・エネルギーの収縮・落としたマブイを封じ込めたり、死者を蘇らすなど
参考サイト:
回転方向の持つ意味と理(ことわり) - るいネット
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=308834
右が先か、左が先かは、目的に応じて、先に反対側へふり、その反動を利用してやりたい方へもっていく。
季節の移ろいも、温かさに向かうために三寒四温で右左右左右左左とするように。
古代人は、すべて自然から学び、神人一体となってお祭りをしてきました。
まわってまわり返す受胎のエネルギー ~天下の珍祭「田縣神社の豊年祭」より